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ダイアリーを継ぐもの

久々に観たフジテレビ製作映画「南極物語」レビュー

公開40周年記念という事で「南極物語」を昼間から制作ドキュメントも加えてフジテレビで放送。

制作ドキュメントは「南極で映画を撮るんだ! 超特大ヒット映画「南極物語」をつくった人たち」という題目で、もうフジテレビの重役になっていたりする当時の関係者11人が「ワシが作った!」的ななかなか自慢げに話しているという内容だった。

フジテレビ製作映画「南極物語」は、1983年に公開された日本映画で、南極で越冬する探検隊が、悪天候のため引き返す際に、15匹の犬を置き去りにせざるを得なくなるという実話を基にしている。犬たちは南極の過酷な環境の中で生き残るためにサバイバル生活。人間に取り残され恨みを蓄積した犬が最後どうなるかはお楽しみ。

 

この映画の最大の魅力

この映画の最大の魅力は、南極の雄大な自然の描写……にかけた労力だろう。氷と雪に覆われた南極大陸は、想像を絶するほど美しく、そして過酷そうだ。犬たちが生き抜くためには、この過酷な環境に適応しなければならない。

ただし、実際に撮影した場所はOPのみ南極くらいで、その他の撮影は北極圏やカナダのレゾリュートだったようだ。そこに昭和基地のセットを一から手造りしてロケをしていたようだ。気温は連日マイナス40度。凍傷になるし、機械もまともに動くか分からん。

高倉健は撮影中に強烈なブリザードが吹いて2度遭難しかけたとか。
蔵原監督が「健さんとペンギンが一緒に映った映像を撮りたい」と熱望し、氷原で撮影してたらテントが吹っ飛び寝袋のまま4人で4時間耐えたとか。


◎ロケの記者会見より

高倉健「人間って簡単に死ぬんだなぁって事を考えてましたね。」


◎メイキング映像より

高倉健「蔵原組ってキツいって聞いていたけどすごいな越智くん(渡瀬恒彦)!」
渡瀬恒彦「地獄ですね。地獄ですね。」

 


詳しく知りたい方は、週刊現代の記事も参照してみてください。

gendai.media

 

gendai.media

 

もちろん、フジテレビの金儲けもあるだろうけど、そんな中で良い作品を作って更にお客には感動して貰おうという熱意を感じる作品だ。

 

以下は、映画の長所と短所です。

長所:

  • 南極の雄大な自然の描写
  • 犬と人間の絆を描いた感動的な物語
  • リアリズムとドラマのバランスが取れた作品

短所:

  • 自分たち優先で犬を置き去りにするという設定が非人道的
  • 映画のストーリーが単純
  • 実際はタロジロ以外の第3の犬も当時生きていた
  • 撮影で人命や犬命が失われたかも……と疑われるくらいの過酷な撮影


気軽に観れば、多くの人々には愛されている映画であり、一度見たら忘れることができない感動的な物語だろう。

この映画は、南極の過酷な環境の中で犬たちが生き残るために奮闘する姿を描いた、感動的な物語。また、犬と人間の絆を描いた物語でもあり、犬を愛する人には必見の映画です。この映画は、南極の雄大な自然の描写も素晴らしく、美しくも過酷な南極の姿を垣間見ることができます。

しかし、この映画には批判もあり、犬を置き去りにするという設定が非人道的だという意見がある。また、映画のストーリーが単純すぎるという意見もある。

これらの批判はあるものの、南極物語は多くの人々に愛されている映画であることは間違いありません。南極の雄大な自然と、犬と人間の絆を描いた感動的な物語は、一度見たら忘れることができません。

 

 

ここまでは比較的に一般的?なレビュー。

ここからは個人的なレビュー。

 

40周年という事で、映画公開当時の自分の状況を思い出してみたところ、まだ自分は小学生低学年でのうたりんだったようで、当時の記憶は大して残っていない。たぶん親に映画館に連れて行って貰ったか、TVで観たんだと思う。

 

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敗戦国日本が戦後10年余の時期にプライドをかけて南極へ無茶をしに行くという時代背景と、その後バブル絶頂期を迎えその話を商売用に良い感じで美談にしているあたりが面白い。

あと、ヴァンゲリスの音楽は必須だった。あの音楽というのかBGMが無かったらここまでヒットしなかっただろう。そのくらいにセリフは少なめで、犬やペンギンやアザラシを観る作品。
作品よりもメイキングでの苦労話の方が楽しめました。

因みに自分、お台場にある船の科学館が閉館する月に、併設されている初代宗谷も観てきました。今も中を見学出来たかも。一応、「帝国海軍最後の生き残り」な船なので近くに寄ったら見てみるといいかも。

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