点数
40点。
万人向けでは無い。
ジブリだが喜劇では無い。
予備知識は予告程度しか頭に入れずいつも通りのジブリと思って観た点数だ。
ぶっちゃけ切ない。
映画館には、切ない映画を観る気はさらさら無かったので、大変滅入った。
また時間を置いて観たら、また違った感じ方をするかもしれない。
宮崎駿監督の最新作
宮崎駿監督の趣味爆発作品と言えるだろう。
ゼロ戦の設計者だった堀越二郎を主人公とした話だ。
大正〜昭和初期の話で、当時の日本の雰囲気をジブリクオリティーな画質で美しく表現している。
とても丁寧に美しく作られている。
古き悪き日本
当時の日本らしい雰囲気を知るには良いアニメだと感じた。
昭和初期を生きてきた人ならば、ゼロ戦は憧れの的だっただろう。
しかし、現代でゼロ戦に憧れる人はどれだけいるだろうか。
技術を追い求め、夢を追い求め、飛行機オタク。病気の恋人よりも飛行機設計優先とする堀越二郎。
東大出で天才的な頭を持ち、飛行機の設計という超上流工程である堀越二郎に共感できる部分は少ない。
インテリしか感動できないとか言われている作品?
少なくとも私にはほとんど共感も感動も出来なかった。
テーマが曖昧
見終えて最も後味が悪かったのだが、救われない事。
終わって残った物は殺人兵器のゼロ戦。
もう少し最後は救われるような描き方をしても良かったんじゃないかねぇ……。
主人公は飛行機オタク。奥さん可哀想
主人公が飛行機オタク過ぎ。もっと恋人(奥さん)大切にしろよ。奥さん結核なんだから、外で煙草吸えって。
そんなオタクを好きな恋人。病の身なのにオタクを愛する健気さ。
そう、あえて良かった所と言えば、嫁入りの場面。
こんなに出来た奥さん、私なら仕事投げ出しても大切にしちゃいますよ。
嗚呼、切なすぎる。
大人向け?
一部で大人向けと言うが、それは喫煙シーン、キスシーン、初夜シーンあたり。
予備知識も割と必要。
後、話がマニアック。
更には現代の価値観とは隔たりがある。
理系な私にはニヤリとする場面もあったが、やはり内容がマニアック。マニアな説明で無駄に分かりにくくしているあたり、エゴだろって感じです。
蛇足
細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」の方がずーっと良かったです。
同じジブリの飛行機物なら、「紅の豚」の方がずっと味があって良かったな。
ジブリは喜劇が似合ってますよ。
予告編がベストであり、主題歌が話を物語っている。