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ダイアリーを継ぐもの

アクセル・ワールド 1話感想

もっと先へ……《加速》したくはないか、少年

TV放映開始された「アクセル・ワールド」1話見ました。
主人公は豚ですが、ストーリー展開がいいですね。世界観は「攻殻機動隊」や「RD 潜脳調査室」あたりのリアルと電脳が混合した世界。
「ブレイン・バースト」というプログラムをインストールする事で、人間のCPUともいうべき脳の処理速度を通常の1000倍に加速させる事が出来てしまうのだとか。
私もそんな素晴らしプログラムならばインストールしたいと思ったのですが、誰でも使える訳では無いようです。脳処理を1000倍にするということは、脳のオーバークロックなのでしょう。それだけ脳を初めとして命令を実行する肉体にも負担がかかると思われる。リミットを超えてしまうとハード(体)そのものが破壊されてしまう危険性もあるわけで、生身の肉体はそもそもリミッターがかけられているとか良く聞きますよね。

以下はサーバーフォーミュラ内で出てくる能力、ゼロの領域。
実際のスポーツ選手でも、ボクサーならパンチが止まって見えるとか、野球選手ならば球が止まって見えるとか言うのに似てます。

人間の知覚の限界を超えた先にある能力とも言われる。感覚が極限まで研ぎ澄まされ、サイバーシステムすら感知できないマシンの細かい挙動を感じ取り、これから起こる事象を予知したり他のドライバーの意思を読み取ったりすることが出来る。
ただし、限界を超えた先の能力であるが故に精神的な負担・消耗も大きい。主人公である風見ハヤトは最初にこの能力が発現した時、それが原因で大クラッシュを起こし一時レースから離れることになった。 ブリード加賀もゼロの領域に足を踏み入れた事があり、かつて共に戦っていた友人を失っている。以来、加賀はこの能力を封印したが、ハヤトの能力発現及び自分の制止を無視して能力を使い続ける状況を見逃せず封印を解く。 ただし、ハヤトは最終的にゼロの領域の中で自分の意識を保ち続け、『ゼロの先=無』には陥らず、最小限の精神的負担でその状態を維持できるようになった。
風見ハヤト、ブリード加賀の他、新条直樹も一時的ながらゼロの領域が発現している(ハヤトや加賀のように自由に使うことはできない)。
しかし誤解されがちだが、この能力はアニメの映像上こそ超能力とも取られかねない描写ではあるものの、決して完全な架空の能力ではなく、スポーツアスリートが稀に陥る「ZONE」または「フロー」と呼ばれる感覚を福田己津央監督なりに描写したものである。
アイルトン・セナが「コーナーで神を見た」との発言をヒントにしたそうで、「ZERO」の由来は「無我の境地」の「無」から命名したと語っている。
サッカー漫画ファンタジスタの中でも、描写こそ超能力的な画ではないものの、主人公が同様の能力を発揮する場面が多々ある。

  • 仲間や敵の考えが聞こえる。
  • 1〜2秒先に起こるビジョンが見える。
  • 周りの動きがゆっくりに感じる。

等、まさにゼロの領域と同様であり、これらは現実世界でも様々なトップアスリートの体験談に存在する。
新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO』最終話内において、ゼロの領域にある者同士である風見と加賀がゼロの領域の中で会話する場面があるが、描写こそテレパシーのようだがこれも決して超能力ではなく、「ゼロの領域と言う極限の集中の中で、その感覚を分かち合った男同士がお互いの気持ちを共有するかのように解りあえた」と捉えるのが正解である。

生身(リアル)で1000倍は体のリミッターを超えていて無理でしょうが、電脳世界限定ならば1000倍とかはあり得るのかもしれません。
設定はIT技術の将来的な1つの可能性を誇張していて面白いです。