福岡伸一著「世界は分けてもわからない」について書きたいと思います。
といっても、科学のことを取り上げるのではなく、今回は本書に出てきたマップラバーとマップヘイターについて、深く掘り下げ成功する人はこういう人へ繋げたいと思います。
本書でこういってます。
おおよそ世の中の人間の性向は、マップラバーとマップヘイターに二分類できる。
マップラバーというのは、本書の例えを使わせて頂くと、百貨店に入ったときにまず案内図を見て全体を把握し、それから、こっからこういって、2階に行ってあの角を曲がってというふうに計画をたててから、目的地に一直線に行動することを言います。つまり、何事にも鳥瞰して考えてから論理的に行動する人のことをいいます。
対して、マップヘイターというのは、案内図など一切見ずに手当たり次第「勘」で行動し目的地まで行動します。つまり、私と前後左右の関係性だけで行動する人のことをいいます。
ある時は「マップラバー」タイプ、ある時は「マップヘイター」タイプ、しかしてその正体は!?
私の場合、基本は「マップラバー」タイプなのでしょう。
行動する前に懸念を洗い出し、未知なる物に対して情報収集し、準備を整え、石橋を叩いて渡るように行動を起こすタイプだ。
まあ、失敗した時のリスクが小さければ、初期行動がマップヘイターになる面倒くさがり屋でもあったりします。
あとは、成功した経験については、マップヘイターな行動を取れるといった感じ。
どちらかと言われれば、やはり「マップラバー」。
成功する人というのは、「マップヘイター型人間がマップラバーを習得した人」です。
今現在の経験知や情報量で脳内シャッフルをし、妄想的に予測をしてるのです。・・・これがいけないと思ったのです。何がいけないかというと、そうすることによって枠に収まった考えになり、枠外のことには行動しないということになるからです。だから、こういうことを考えずに没頭できるマップヘイターの感覚というのは、枠外への爆発的エネルギーに直結するときがあるのではと思ったのです。
マップラバーというのは、裏を返せば全体を把握できなければ行動のできない人とも言えます。なぜなら、不安や恐怖などのリスクがあるからですね。全体を把握し、自分なりの納得と安心を手に入れないと動けないですし、というか、そうしないと動くに値しないと選択肢から削除してしまう事もざらにあります。
マップラバーがマップヘイターの感覚を習得するには?に話を戻すと、今言ったように、この「とりあえず」が重要ではないかと感じたんですね。ただ、僕も分かりますが、マップラバー派にとってこの「とりあえず」を受け入れるのが難しいのですが------なので、ちょっと思考を変えます。「あえて」というのはどうでしょうか?一見同じ言葉のように思うかもしてませんが------個人的になるかもしれませんが、僕にとって「あえて」という伏線というか、「いつでも戻れる」ようにしているこの言葉が非常に役にたって、早期の行動に移せています。
……ということは、考える前にあえてやってみるべきなのか。
「とありあえず」という言葉はなぁなぁで使いたくない言葉。自分の場合は禁句に近く、blogでも滅多に使わないようにしてます。それが逆に損をしているのだろうか。
世界は分けてもわからない (講談社現代新書) | |
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